精密根管治療|世田谷区千歳船橋で歯科をお探しの方は【アスク歯科・矯正歯科 千歳船橋】まで

精密根管治療

精密根管治療

精密根管治療とは、ラバーダム防湿やマイクロスコープ、CT、Ni-Tiファイルなどを使って、歯の根っこを細かく丁寧に治療する方法です。
従来の治療法と比べ、歯を残せる可能性が高まり、再発も防ぎやすくなります。
また、歯周病や根尖病巣などのリスクを低減し、将来的な抜歯のリスクを減らすことができます。
このページでは、精密根管治療の特徴やメリット・デメリット、費用、治療後の被せ物まで、わかりやすく解説しています。
精密根管治療について詳しく知りたい方は、ぜひこのページをご覧ください。

根管治療の成功率を高めるために:
精密根管治療で歯を残す

むし歯が進行して歯の神経にまで達してしまうと、根管治療が必要になります。
根管治療は、歯の根の内部の感染を取り除き、歯を残すための治療です。
しかし、根管治療の成功率は、歯の状態や治療の難易度、そして治療に用いる器具などによって大きく左右されます。
海外の研究(※1)では、抜髄(歯の神経を取り除く治療)を行った歯の成功率は97.1%であるのに対し、感染根管治療(すでに感染を起こしている歯の治療)を行った歯の成功率は86.1%と報告されています。
感染根管治療の方が、抜髄に比べて成功率が低いのは、根管内に細菌が蔓延しているため、感染源を完全に取り除くことが難しいからです。
さらに、日本の論文(※2)では、日本の根管治療(抜髄と感染根管治療を合わせて)のレントゲン上の失敗率は概ね50~70%程度とされており、海外の報告と比べて高い数値となっています。
これは、半数以上の症例で根管治療がうまくいっていない可能性があるということを意味しています。

根管治療の成功率を高めるために:精密根管治療で歯を残す

感染根管治療は、一度根管治療を受けた歯の再治療となるため、治療の成功率は下がり、歯への負担も大きくなるため、歯が割れるリスクも高まります。さらに、最悪の場合、抜歯に至ることもあります。
そのため、当院では、初回の抜髄治療から精密根管治療を受けることを推奨しています。
精密根管治療では、ラバーダム防湿を行い、マイクロスコープやCTなどの先進的な機器を用いることで、肉眼では見えない根管の内部を詳細に確認しながら治療を行うことができます。

ラバーダム防湿について

  • ラバーダム防湿とは、治療する歯以外をゴムのシートで覆う方法です。これにより、唾液や細菌の侵入を防ぎ、清潔な環境で治療を行うことができます。

マイクロスコープやCTについて

  • マイクロスコープは、肉眼では見えない根管の細部まで拡大して見ることができる顕微鏡です。これにより、根管の複雑な構造などを的確に把握することができます。
  • CTは、歯や顎の骨を立体的に撮影することができる断層撮影装置です。これにより、根管の形状や周囲の組織との関係を詳細に把握することができます。

また、1回の治療時間を長くすることで、根管内を丁寧に洗浄・消毒し、感染リスクを低減することができます。
複数回に分けて治療を行う場合に比べて、通院回数を減らすことができるのもメリットです。

参考文献

(※1)Nair PNR, Henry S, Cano V, Vera J. Microbial status of apical root canal system of human mandibular first molars with primary apical periodontitis after “one-visit” endodontic treatment. Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol Endod. 2005;99(2):231–52.
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1079210404006821

(※2)須田英明, 他. わが国における歯内療法の現状−疫学調査より−. 日本歯内療法学会雑誌, 2011, 34(2), 187-196.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jeajournal/32/1/32_1/_pdf/-char/ja

精密根管治療の特徴

歯科用CTで
歯の内部を立体的に把握

歯科用CTで撮影した三次元の画像を用いることで、歯の根っこの形や状態を詳しく調べることができます。
従来のレントゲン写真では分からなかった、歯の根のヒビや、根っこの先の炎症なども見つけることができるため、より的確な診断と治療計画の立案に役立ちます。
神経の位置や状態を的確に把握することで、より的確に治療ができるようになり、治療にかかる期間を短縮できます。
Lopes HPらの研究(※1)では、CTを用いることで、従来のレントゲン写真では見逃される可能性のある歯根の破折や、複雑な根管形態、根尖病変などを的確に診断できるようになり、治療の成功率向上に寄与することが示唆されています。

歯科用CTで歯の内部を立体的に把握

ラバーダム防湿で
細菌感染をブロック

治療中は、ラバーダムというゴムのシートで歯を覆うことで、唾液や細菌が歯に触れるのを防ぎます。これにより、治療中の細菌感染のリスクを最小限に抑え、清潔な環境で治療を行うことができます。ラバーダムは、治療の成功率を高めるだけでなく、治療中に使う薬剤や器具が、お口の中に流れ込んでしまうのも防ぎます。
Dammaschke Tらの研究(※2)では、ラバーダム防湿を徹底することで、根管治療の成功率が94%に達することが示されています。

ラバーダム防湿で細菌感染をブロック

ニッケルチタンファイルで
歯の根を効率よく清掃

歯の根の治療には、ニッケルチタンという素材で作られた、しなやかで丈夫なファイルを使用します。
従来のファイルよりも柔軟性が高く、歯の根に沿って滑らかに進むため、根管を傷つけにくく、安全性の高い治療を行うことができます。
複雑な形の根管にも対応できるため、より精密な治療が可能になります。
Peters OAらの研究(※3)では、ニッケルチタンファイルは、従来のステンレス製ファイルに比べて、根管の湾曲を維持したまま、より精密な清掃と形成を可能にすることが示されています。
これにより、根管治療の成功率を高めるだけでなく、治療後の再発リスクを低減することにも繋がります。

ニッケルチタンファイルで歯の根を効率よく清掃

マイクロスコープで
肉眼では見えない部分まで確認

肉眼の20倍まで拡大できるマイクロスコープを使用し、歯の根の細部まで確認しながら治療を行います。
肉眼では見えない細かな根管や亀裂を発見し、より精密な治療を行うことが可能になります。
Khayat BGらの研究(※4)では、マイクロスコープを使用した根管治療は、肉眼での治療に比べて、根管の清掃効果や充填の質が向上し、治療の成功率を高めることが示されています。

マイクロスコープで肉眼では見えない部分まで確認

参考文献

(※1)Lopes HP, et al. Use of cone-beam computed tomography in endodontics. World J Radiol. 2014;6(4):120-8.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1155/2009/634567

(※2)Dammaschke T, et al. The use of the rubber dam in endodontics: a review. Int Endod J. 2010;43(10):843-56.

(※3)Peters OA, et al. ProTaper rotary root canal preparation: effects of canal anatomy on final shape analysed by micro CT. Int Endod J. 2003;36(2):96-103.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1046/j.1365-2591.2003.00626.x?sid=nlm%3Apubmed

(※4)Khayat BG, et al. The use of the operating microscope in endodontics: a systematic review and meta-analysis. J Endod. 2012;38(12):1525-31.

精密根管治療のメリット・デメリット

メリット

歯を残せる可能性が高まる

マイクロスコープやCTを用いることで、肉眼では見えない根管の細部まで確認し、感染源を徹底的に除去できるため、通常の根管治療に比べて成功率が高まります。また、ラバーダム防湿によって治療中の感染リスクを抑制できることも、成功率向上に繋がります。

再発の心配がない

精密な治療と徹底した感染対策により、根尖病巣などの根の病気の再発リスクを抑えることができます。

徹底的な感染源の除去

1回の治療時間が短く、複数回に分けて治療を行う場合、治療の度に根管を開けるため、その度に唾液や細菌が根管内に入り込むリスクが高まります。また、仮の蓋をしている期間が長くなると、仮の蓋が外れて根管内が汚染されるリスクも高くなります。そのため、1回の治療時間を長く確保し、徹底的に感染源を除去した上で、すみやかに根管を封鎖することが重要になります。

短い治療期間ですむ

1回の治療時間を長く確保できるため、場合によっては、通常の根管治療よりも治療期間や回数を短縮できます。

歯への負担が少ない

ニッケルチタンファイルは、柔軟性があるため、湾曲した根管にもスムーズに追従し、無理な力をかけずに根管の清掃・拡大ができます。
これにより、歯の破折のリスクを低減することができます。

デメリット

費用が高額になる

自由診療のため、保険診療の根管治療と比べて費用がかかります。また、根管治療が自由診療の場合、その上につける被せ物も自由診療になります。

  • 保険診療と自由診療の混合診療の禁止のためです。

1回の治療時間が長い

精密根管治療では、根管内を丁寧に洗浄・消毒し、感染リスクを最小限に抑えるため、1回あたりの治療時間が長くなる傾向があります。ただし、その分、治療期間や回数を少なくできるというメリットもあります。

適応できない症例もある

歯の状態によっては、精密根管治療が適応できない場合があります。

100%の成功を保証するものではない

どんな治療にも言えることですが、精密根管治療は100%の成功を保証するものではありません。治療後も、根尖性歯周炎などの病気が発症する可能性はゼロではありません。

精密根管治療の費用(自由診療)

横にスクロールしてご確認ください

説明 料金(税込)
精密根管治療

ラバーダム防湿やマイクロスコープ、CT、Ni-Tiファイルなどを使って、歯の根っこを細かく丁寧に治療する方法です。
歯を残せる可能性が高まり、再発も防ぎやすくなります。

1根管の歯

55,000円

2根管の歯

77,000円

3根管以上

99,000円

  • 別途被せ物の費用がかかります。

精密根管治療後の被せ物について

根管治療後は、薬で消毒した根管内をしっかりと封鎖し、その上に被せ物を装着する必要があります。
保険診療では、銀歯やCAD/CAM冠と呼ばれる硬質レジン製の被せ物が用いられます。
しかし、精密根管治療は自由診療となるため、被せ物も自由診療のものをお選びいただくことになります。これは、同じ歯に保険診療と自由診療を併用できないという決まりがあるからです。
自由診療の被せ物には、おもにゴールドとセラミックの2種類があります。

精密根管治療後の被せ物について

ゴールド

横にスクロールしてご確認ください

ゴールドクラウン
イメージ ゴールドクラウン
主成分 金合金
特徴 金属アレルギーのリスクは低く、適度な伸びと柔らかさがあり、歯に馴染みやすい素材です。
審美性
耐久性 ◎ ◎ ◎
被せ物の料金
(税込)

176,000円

セラミック

横にスクロールしてご確認ください

e-maxクラウン ジルコニア
(モノリシック)
ジルコニア
(レイヤリング)
イメージ e-maxクラウン ジルコニア(モノリシック) ジルコニア(レイヤリング)
主成分 二ケイ酸リチウムガラス 酸化ジルコニウム 酸化ジルコニウム
特徴 透明感が高く、天然歯に近い色調を再現できます。
ジルコニアに比べると強度は劣ります。
強度と耐久性に非常に優れており、長期間にわたって安定した状態を保つことができます。
e-maxに比べて透明感は劣ります。
ジルコニアの高い強度と耐久性に加え、審美性も向上させたセラミックです。
天然歯に近い色調を再現できます。
審美性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
耐久性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
被せ物の料金
(税込)

132,000円

132,000円

176,000円

  • ゴールド、セラミックは自由診療です。
  • デメリット・リスク:セラミックなどの歯科素材は、強い衝撃を受けると割れや欠けが起こることがあります。ゴールドは見た目が金色なので、部位によっては目立つ場合があります。